EDUCATION

患者の立場に立ち
患者の要求から出発し
患者と共にたたかう看護
患者の生活と労働をみすえ、総合的な視点を持ち看護の継続性を一貫して追求してきました。
命に対する差別が医療に持ち込まれてきています。
私たちはあくまでも無差別を追求します。
患者を中心に民主性を貫いてきたこと。
看護実践の中で患者の人権を守り、要求を実現する立場で運動と結び付けてきたこと。
キラリと輝る看護
「人づくり 」 「 職場づくり 」 を念頭において実際に患者さんの要求にこたえられる看護の考え方と技術を身に付けられるよう卒後研修を制度化しています。
就職1年目から3年目までは担当者を配置し、看護技術 ・ 知識はもちろん、精神的な面のサポート体制も充実しています。


1年次
2年次
3年次
認定看護師とは
認定看護師とは、特定の看護分野において、熟練した看護技術と知識を用いて水準の高い看護実践ができる、日本看護協会認定の看護師です。2020年から始まった新しい教育課程(B課程)では19分野に再編されました。
認定看護師は、その専門性を基盤とした「実践」だけでなく、他の看護職への「指導」、患者さんや院内外の様々な専門職からの「相談」対応といった役割も担います。このように多職種と連携しながら、チーム医療のキーパーソンとして活躍できる、非常にやりがいのある専門職です。
皮膚・排泄ケア認定看護師 竹下 裕子
患者さん・ご家族の自己管理および
セルフケア支援を含めたケアを行っています

皮膚・排泄ケア認定看護師として、褥瘡などの創傷管理、人工肛門・人工膀胱のストーマケア、失禁などの排泄ケアに携わっています。単に処置を行うだけでなく、患者さんやご家族がご自身の状態を理解し、適切に自己管理できるようセルフケア支援にも力を入れています。
特にスキンケアは、皮膚・排泄ケアのすべての基本です。皮膚トラブルを予防し、健やかな皮膚を維持することで、患者さんの体内環境を整えることに貢献します。
院内では褥瘡対策チームのリーダーとして、各病棟の看護師(リンクナース)や多職種メンバーと連携・協働しながら、院内全体の褥瘡予防と早期改善に向けた取り組みを主導しています。褥瘡ケアでは栄養管理も非常に重要となるため、栄養サポートチーム(NST)にも参加し、多職種での院内ラウンドを通じて患者さんの栄養状態改善にも貢献しています。
その他、様々な皮膚トラブルや瘻孔のケア、糖尿病患者さんなどに向けたフットケアも行います。院内だけでなく、地域のクリニックや介護施設などからの相談対応や、在宅療養中の患者さんへの地域連携も積極的に行い、継続的なケアを提供しています。
感染管理認定看護師 染谷 涼子
患者さんや地域の方々に安心して
ご利用していただける病院に

感染管理認定看護師は、疫学・微生物学・感染症学といった専門知識を基盤に、科学的根拠に基づいた効果的な感染対策を病院全体で構築・実践する役割を担っています。その目的は、入院患者さんやご家族、来院される方々、そして私たち現場で働く職員など、病院に関わるすべての人々を感染から守ることです。
具体的な活動としては、院内の感染発生状況の監視(サーベイランス)とデータ分析、定期的な院内ラウンドによる感染対策の実施状況確認と指導、手指衛生や感染経路別予防策の推進・教育、抗菌薬の適正使用支援、最新の知見に基づいた感染対策マニュアルの作成・更新など多岐にわたります。全職員を対象とした研修会の企画・実施や、各部署からの感染対策に関する相談(コンサルテーション)にも対応し、病院全体の感染対策レベルの向上を目指しています。感染症発生時には、迅速なアウトブレイク対応の中心となり、感染拡大防止に努めます。
また、院内での活動に留まらず、地域の施設や住民の方向けに、日ごろの感染予防に関する講演や啓発活動も行っています。
感染対策は日々進歩しており、常に新しい知識・技術が求められます。最新情報を学び続け、病院全体で感染対策への意識を高めていくことで、患者さんや地域の方々に安全で安心な医療を提供できるよう貢献していきたいと考えています。
集中ケア認定看護師 今井 竜太郎

Q1:集中ケア認定看護師の役割とは?
集中ケア認定看護師は、生命の危機的な状況にある患者さんとそのご家族に対し、専門的な知識と技術に基づき、質の高い看護を提供することを役割としています。主な活動は「実践」「指導」「相談」の3つの側面から成り立っています。
『 実践 』について
重症患者さんの複雑な病態生理を深く理解し、的確なアセスメントに基づいて、安全かつ効果的な看護ケアを実践します。これが私たちの活動の基盤となります。
また、臨床現場でスタッフがケアを行う上で困難を感じる場面や課題に対し、共に最善策を考え、解決に向けて協働することも重要な役割です。これにより、部署全体の看護の質向上を目指しています。
集中治療室(ICU)だけでなく、例えばICU退室後の患者さんのフォローアップなど、必要に応じて他の部署でも専門性を活かしたケアを提供することがあります。
『 指導 』について
院内のRRS(Rapid Response System)委員会では、急変事例を多角的に振り返り、早期発見や対応の改善点を分析し、スタッフ間で共有しています。
また、急変時対応能力向上のため、BLS(一次救命処置)やACLS(二次救命処置)などの実技指導を、看護師だけでなく他の専門職(リハビリスタッフや管理栄養士など)にも行っています。
呼吸サポートチーム(RST)では、多職種と連携し、人工呼吸器を装着している患者さんの安全な離脱に向けた回診やケア介入を行っています。チームメンバーの育成支援や、セラピスト向けの吸引手技指導なども担当しています。
新人看護師や奨学生向けの学習会を企画・実施し、後進の育成にも力を入れています。スタッフの学習意欲や向上心をサポートし、共に成長していくことも大切だと考えています。
『 相談 』について
私が所属している病棟以外からも、ケアに関する相談を受ける機会が多くあります。
例えば、「人工呼吸器の管理方法やアラーム対応について」「せん妄や不眠がある患者さんへのケア」など、内容は多岐にわたりますが、スタッフが安心してケアに取り組めるよう、専門的な視点からアドバイスやサポートを行っています。
Q2:認定取得してよかったことは?
集中ケア領域に関する知識を、病態生理や細胞レベルから深く体系的に学べたことが、まず大きな収穫でした。これにより、患者さんの微細な変化をより的確に捉え、根拠に基づいたケアを自信を持って提供できるようになったと感じています。
患者さんご本人へのケアはもちろん、ご家族への支援のあり方や、看護師としての倫理観についても改めて深く考える機会となり、日々の実践に繋がっています。
さらに、資格取得を通じて、全国の専門看護師や認定看護師とのネットワークを築けたことも、非常に貴重な経験です。多忙な業務の中でも、常に看護の本質を探求し、専門性を高め続けることの大切さを、仲間との交流を通じて再認識しています。
Q3:ホームページをご覧の方に一言
米の山病院は、スタッフ一人ひとりのキャリアプランを尊重し、学習やスキルアップを積極的に支援する体制が整っている職場です。
向上心を持って専門性を深めたい方、チームの一員としてお互いを高め合いながら成長していきたいと考えている方、ぜひ私たちと一緒に働きませんか?
ご興味のある方は、ぜひ一度病院見学にお越しください。皆さんにお会いできることを楽しみにしています。