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福岡・佐賀民医連看護学生歓迎企画 『梅のつぼみ』を開催しました
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「梅」・・・福岡県の花
「つぼみ」・・・自分たちが未来の医療人であること
この「つぼみ」を自分たちの力で芽を出して、花をつけ、しっかり実を結びつけたいという思いから生まれた
名前であり、看護学生同士が学び、交流する企画となっています。
今回で21回目の開催となります。例年は1泊2日で学び交流する企画ですが、新型コロナウイルス感染症の影響で昨年からWeb開催となっています。
福岡県内の看護学生46名と職員19名で総勢65名の参加となりました。
今回のテーマは『水俣病から人権を考える』、芳和会 川上看護部長にご講演いただきました。
多彩で連続的な症状を示す中毒性疾患です。
その背景には、人が利益のために人を苦しめたという歴史がありました。水俣病は「人災」であること。
差別や偏見に苦しめられ人権を無視さてきた方々に民医連は寄り添い、今もたたかってあります。
私たちにできることはなにか…
まず、患者さんのもつ悩みや苦しみを知るところからはじめよう
寄り添う出発点は、患者さんとの「コミュニケーション」
寄り添う原点は、「ともに歩む」
講義では、水俣病がどんな病気か、水俣病に苦しめられてきた人々の思い、私たちにできることは何かを伝え問いかけるようなものでした。
学生さんの感想から…
〇企業の利益が人の命よりも優先されていたことや当時の患者や家族は何の補償も受けることなく放置されていたことを知って、私たちと同じ人間がそういうことをしていた事実にとても悲しく思いました。水俣病の症状はとても重く、また水俣病は感染するという勝手な偏見で被害者の方たちが避けられ孤立していたということだったので、とても辛い思いもをしたことが強く伝わりました。他にも水俣病について知らなかったことが沢山あったので、今回このような機会に他校の学生さん達と学ぶことが出来て良かったと思います。
〇知るという事がすごく大切な事なんだなと思いました。知っていたら、汚水を止められたかもしれないし、差別も起きなかったかもしれないし、治療法も見つかったかもしれないと思うと発信していく事の重要性を感じました。そして権力で隠そうとした人たちにとても腹が立ちました。
〇民医連の活動は、患者の病気をみるのではなく、患者の思いや家族の思いを尊重し、医療の提供だけではなく、いろんな活動をしているのを知り、感動しました。これが自分の理想とする患者に寄り添うことだと思いました。
学び多き時間となりました。この学びを大切にこれからの学生生活の中で目指す看護師像に近づいて行かれることと思います。