更新:2026年4月
栄養サポートチーム(NST)とは
食べることは、治ることにつながります
栄養サポートチーム(NST)は、栄養管理を治療の一部として位置づけ、患者さん一人ひとりの状態に合った栄養管理を多職種で協議・実践するチームです。入院中に「食べられない」「飲み込みが心配」という状況にある患者さんを、さまざまな職種が連携して支えます。
チームの構成
医師・歯科医師・管理栄養士・皮膚・排泄ケア認定看護師・病棟看護師・言語聴覚士・理学療法士・作業療法士・薬剤師・臨床検査技師が参加しています。栄養に関わるあらゆる側面を、それぞれの専門性から支える体制です。
主な活動
- 入院時栄養スクリーニングとNST回診
全入院患者さんを対象に入院時の栄養スクリーニング(MNA-sf:低栄養のリスクを点数で評価する方法)を実施し、リスクの高い方を早期に把握しています。対象の患者さんへは週1回の多職種NST回診を行い、栄養状態・食事の摂取状況・検査値を確認しながら栄養管理計画を検討・更新しています。
- 飲み込みの評価と「口から食べる」ための多職種支援
飲み込みに不安のある患者さんには、言語聴覚士が嚥下内視鏡(VE)を用いて機能を評価し、安全に食べられる食形態やとろみの濃度を決定します。理学療法士・作業療法士は食事中の姿勢調整や食事動作の支援を行い、歯科医師は口腔機能の管理から口から食べる力の回復を支えます。
- 経腸・経静脈栄養の選定と薬剤師による安全管理
口から十分な栄養が摂れない患者さんには、経腸栄養(胃や腸に直接栄養を届ける方法)・経静脈栄養(点滴で栄養を補う方法)の選定・管理を行います。薬剤師は点滴栄養の調製や薬と栄養の相互作用を確認し、安全な栄養管理を支えています。
- 退院後の生活を見据えた栄養指導
退院時には、退院後も自宅や施設で適切な栄養管理が続けられるよう、患者さん・ご家族・訪問看護師などへ食事の注意点をお伝えしています。
- 月1回の委員会・勉強会による継続的な質の向上
月1回の委員会・勉強会を開催し、スタッフへの啓発活動と不要な絶食期間を短縮するための取り組みを、多職種で継続しています。
専門資格
- 一般社団法人日本栄養治療学会 栄養サポートチーム専門療法士(NST専門療法士) 2名
- 公益社団法人日本看護協会認定 皮膚・排泄ケア認定看護師 1名
ご相談はお気軽に
「食欲がない」「飲み込みにくい」「体重が減ってきた」など、患者さんやご家族が気になることがあれば、主治医または担当看護師にお伝えください。チームで対応を検討します。
監修:事務局 古賀(管理栄養士)
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