clinical department
慢性腎臓病は腎障害や腎機能の低下が持続する疾患です。慢性腎臓病が進行すると末期腎不全に至り、透析療法や腎移植術が必要となります。わが国の慢性透析患者数は2017年末で約33万人と増加し続けています。
日本人の慢性腎臓病患者数は約1,330万人と推計されています。特に高齢者では慢性腎臓病有病率が高いと言われています。慢性腎臓病の多くは自覚症状に乏しいですが、血液・尿検査で診断が可能です。このため健康診断や医療機関での検査によって慢性腎臓病を早期に診断し、適切な治療を行うことで、慢性腎臓病の重症化を防ぎ、慢性腎臓病の発症を抑制することが重要です。
当院でも、早期発見、早期診断、早期治療のため、検尿異常(蛋白尿や潜血尿)を認める患者様に腎生検および組織診断をして腎炎(IgA腎症・ネフローゼ症候群・血管炎等)の治療を行っています。
また、慢性腎臓病の方には、生活習慣の改善、慢性腎臓病ステージに応じた食事療法、血圧・血糖・脂質などの集学的治療を行っています。とりわけ糖尿病では、医師・栄養士、看護師による透析予防の栄養指導を積極的に行っています。
末期腎不全の方には、腎代替療法として、腎移植、腹膜透析、血液透析を選択して頂いています。腎移植以外は、当院で手術を実施し、透析導入を行っています。
血液透析の方には、当院の人工透析室で、ベッド数36台、約100人の患者さんが透析を受けておられます。基本的に送迎を行っており、通院の利便性を図っています。
また、急性腎不全の方には、持続的血液透析濾過、エンドトキシン吸着などを実施しています。。
腎臓疾患 | 慢性糸球体腎炎、糖尿病性腎症、慢性腎不全、末期腎不全など |
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2018年 | 2019年 | 2020年 | |
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腎生検 | 1 | 0 | 0 |
内シャント手術 | 44 | 29 | 22 |
経皮的シャント拡張術 | 101 | 119 | 142 |
透析患者数 | 94 | 90 | 91 |
崎山 博司
役職
院長
専門分野
循環器一般 冠動脈疾患 不整脈
資格
日本内科学会認定内科医 日本内科学会総合内科専門医 日本循環器学会循環器専門医 日本プライマリ・ケア連合学会 プライマリ・ケア認定医 日本プライマリ・ケア連合学会 プライマリ・ケア認定指導医 九州大学医学部臨床教授 日本医師会認定産業医 医師臨床研修指導医 ICLSインストラクター 難病指定医