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更新:2026年4月
「効く抗菌薬を、必要な人に、必要な分だけ」——薬剤耐性から患者さんを守るチームです
抗菌薬適正使用支援チーム(AST:Antimicrobial Stewardship Team)は、抗菌薬(抗生物質)を「必要な患者さんに・必要な種類を・必要な期間だけ」使用することを推進するチームです。抗菌薬の不適切な使用は、薬が効かない細菌(薬剤耐性菌)を生み出す原因になります。薬剤耐性(AMR)は世界的な医療課題であり、ASTはその最前線として院内での抗菌薬の使い方を管理・支援しています。

なぜ対策が必要なのか
薬剤耐性菌は、今や世界全体で深刻な問題となっています。世界保健機関(WHO)は薬剤耐性を「人類の健康に対する最大の脅威の一つ」と位置づけており、このまま対策が進まなければ、現在は治療できる感染症が治せなくなる恐れがあるとされています。日本でも国として対策の推進が進められています。
薬剤耐性菌が増える大きな原因の一つが、抗菌薬の使いすぎや使い方の誤りです。たとえば、ウイルスが原因の風邪には抗菌薬は効きません。しかし「念のため」として処方・服用されることで、耐性菌が生まれやすくなります。また、処方された抗菌薬を「症状が良くなったから」と途中でやめてしまうことも、耐性菌を生み出す一因となります。
抗菌薬は、本当に必要なときに、正しい量を、最後まで飲む。この一人ひとりの心がけが、耐性菌の広がりを防ぐことにつながります。

インフェクションコントロールドクター・感染管理認定看護師(ICN)・薬剤師・臨床検査技師が連携して活動しています。感染症の診断・治療方針の提案から、薬物動態に基づく投与量の最適化、現場への介入支援、微生物検査結果の迅速提供まで、多職種が役割を分担しています。

「抗生物質をもらったけど本当に必要なの?」「なぜ点滴から飲み薬に変わったの?」など、抗菌薬に関するご疑問は担当医・担当薬剤師へお気軽にご質問ください。ASTは患者さんにとって最適な治療を提供するために、担当医をサポートしています。
監修:事務局 染谷(感染管理認定看護師)
